【分析】ツイートの種類別（リツイートなど）の利用アプリ（クライアント）の機器別での割合（シェア）　by Twitter4J その１３

2012-07-01 (日) 21:45　約173万ツイート分析編　

※ツイッター分析シリーズの目次はこちら。

約173万ツイート（日本語のみ）を使ったTwitterのツイートの分析のその１３です。
前回に引き続きツイートの種類別（リツイート、リプライ（返信）、ハッシュタグ・リンク）について今回は利用アプリ（クライアント）の機器別でのシェアの分布を分析しました。

＜使用データ＞　→詳細はその１
期間：2012/05/17（木）0:00～20（日）23：59 の4日間
ツイート数：172万5212 ツイート（日本語のみ）

種類別（リツイート、リプライ（返信）、ハッシュタグ・リンク）の機器別のツイート数と割合

その３で対象とした上位59位の156万9651ツイート（90.98％）の機器の種類別ツイート数と割合（シェア）を求めました。
なお利用アプリ(Twitterクライアント）から機器を次のように分類しています。

・「携帯機器」（スマホ、ケータイ、タブレット）
・「PC」（PCのブラウザからのTwitter.com公式サイト（3位のweb）、またはPC用アプリ）
・「自動投稿bot」
・「PC/携帯」（PCか携帯機器か区別できなかったもの）
・「WEB」（ニュースサイトやブログにあるツイートボタンなどTwitter.com公式サイト以外）

ツイートの種類の分類については前回のその１２で。
すると次のようになりました。

また分かりやすいようにグラフにもしました。

分かったこと

機器別に傾向が異なっていますね。
携帯機器、PC、PC/携帯機器の３つと、bot、WEBの２つに大別できます。

・携帯機器、PC、PC/携帯機器は５種類のツイートがある程度の数以上あり、
　機種間もその割合はほぼ同じ。
　この割合は前回の全体のものとほぼ同じとなる。
・bot、WEBでは偏りがあり、特にリツイートが少なく、botではほとんどない。
・botでは純粋なつぶやきが1位となり約5割を占める一方、WEBではハッシュタグ・
　リンクが1位で約7割を占める。

bot、WEBでこのような傾向になったのは次のような理由でしょう。

・botでリツイートが少ないのは、botが自動送信なのでタイムラインを流れる、
　おもしろいツイートを自動的に判断してリツイートできない。
　（今のコンピュータ科学では文脈からおもしろいとまではきちんと判断できない
　ため。するとしたらリツイート数やファボ数の多いものを選択する程度）
・botでリプライが約1割あるのは意外だが自動返信タイプと思われる。
・WEBはニュースサイトやブログにあるツイートボタンからの投稿の場合、
　ハッシュタグ・リンクが付く。またその性質上事実上は多くが非公式リツイートの
　ようなものとなる。
・WEBで特定のサイト（例えば性格診断など）からの場合、リンクがつかないもの
　もあるため純粋なつぶやきとなる。

次回の予定

できればリツイートについて掘り下げて、特にリツイートされやすいツイートの特徴を見ていきたいと思っています。
そのためには今取得しているツイートの情報ではちょっとほしい情報が取得できていない項目があったので、もう一度データを取得し直して追求しようと考えています。

ということで、この約173万ツイートを使った分析は今回でいったんピリオドとすることにします。
まあツイートの分析というよりもツイートの全体的な傾向を調べた調査といった感じでしたね。
今まであまりツイートの全体の傾向は公表されていなかったので、一個人のてぃーがその第一人者になれてよかったです！

全体の傾向はもう分かったので、次回以降は人気のあるツイート（つまりよくリツイートされるツイート）やフォロワーの多い人、といったように全体よりも特定のものに注目して分析をしていくつもりです。
取得する数も全体の傾向が分かったのでそれほどの数はもう必要なくもう少し少数で分析します。
また今まではどちらかというと文系っぽい分析でしたが、もう少し理系っぽい分析（多変量解析、テキストマイニングなど）の方法も行っていければと思っています。

ではこれからもよろしくお願いします。

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