2015年 ツイッタークライアント(アプリ)の人気シェアランキング! 公式の寡占進む!botが躍進! #Twitter4J
※ツイッター分析シリーズの目次はこちら。
2015年版のツイッター分析(世界編)です。世界編ですが、今回は前回2012年の分析でも行った日本語のみのツイッタークライアント(アプリ)の人気シェアランキングです。
ちなみに2012年の分析結果はこちらとなります。
<使用データ> →詳細はこちらへ
日時:2015/06/03(水)、06(土)、07(日) 0:00~23:59(日本時間)の
毎時00分、20分、40分台
言語数:64言語(日本語+外国語)
ツイート数:59万9230 ツイート(うち日本語は 14万1034 ツイート)
ツイッタークライアントの人気シェアランキング 2015
ツイッタークライアントは、すべてで1万325種類ありました。
ツイート数でのランキングは次の表のようになりました(上位60位まで)。ツイート数が多いほどそのツイッタークライアントのシェアが高いと考えられるため、ツイッタークライアントの人気ランキングとなります!
「機器」は次のように判断しました。
・「携帯機器」(スマホ、タブレット、ケータイ)
・「PC」(PCのブラウザからのTwitter.com公式サイト(4位のTwitter Web Client)、またはPC用アプリ)
・「bot」
・「PC/携帯」(PCか携帯機器か区別できなかったもの)
・「WEB」(ニュースサイトなどにあるツイートボタン、ウェブサービスなどTwitter.com公式サイト以外)
また「公式」 とは、ツイッタークライアントがツイッター社の公式アプリ・サービスのものです。
順位について
1位Twitter for iPhoneと2位Twitter for Androidは前回の2012年と同様でした。Twitter for iPhoneが32.96%と断トツに多く、AndroidよりもiPhoneの方が上位なのは日本がiPhone好きが多いためでしょう。これらは公式クライアントですが、ランキング全体でも公式が多いことが分かります(後述)。
3位はtwittbot.netで前回の5位からランクアップ。前回3位のTwitter Web Clientは4位に後退、前回4位のKeitai Webはランク外に転落しました。Keitai Webはガラケーでの公式Webからのもので、スマホでの公式WebからはMobile Web(22位、31位)となります。このことから、この3年でガラケーが一気に輝きを失ったことがよく分かりますね。
順位を落とした非公式クライアントが多い中、同位を保った8位Janetter、逆に順位を上げた19位TwitCasting(前回51位)などの奮闘ぶりが分かります。また新規参入の非公式クライアントが5位IFTTT、6位iOSなどが上位に食い込んでいたりして、ツイッター市場は下克上の波乱の場ということが分かります。
シェアについて
上位2位の公式クライアントのみで合計47.48%、約半数を占めていることが分かりました。前回は26.70%でしたので、倍近い伸びを示しました。
クライアントはすべてで1万325種類ありました。2012年は1万5108種類であったため、4783種類減少しました。これはツイッター社による他社クライアントの締め出しの影響でしょう(後述)。
ここで各順位でのシェアと累積シェアを次のようにグラフにしてみました。グラフでは左軸が各順位のシェア、右軸が累積シェアを表します。なお累積シェアとは各順位でのそれまでのシェアの合計です。例えば、5位では1~5位のシェアの合計となります。
累積(線グラフ)を見ると、2015年では3位で一気に60%を超えますが、その後は緩やかに増加することが分かります。2012年では上位の寡占は2015年ほどではないですが、51位で90%を超えています。一方で2015年では60位でも80%にも到達しておらず、61位以下が約20%、1万265種類を占める長いロングテールとなりました。
つまり、残り1万5048種類で約10%を占める2012年に比べて、2015年の方が豊富であることがいえます。 新規参入がより容易で、ユーザのニーズを捉えれば必ず使ってもらえることを物語っています。
クライアントの公式・非公式別シェア
上位の60位(全体の79.8%)について、クライアントをツイッター社開発のクライアント(公式クライアント)と他社開発のクライアント(非公式クライアント)で集計したところ、次のグラフのようになりました。 グラフでは内側が2012年、外側の2015年となります。
公式クライアントは42.5%から69.2%とプラス26.7ポイントも増加し、7割近くを占めました。非公式クライアントは30.8%となり、公式クライアントの寡占が進んでいることが分かります。
2012年8月以降、ツイッターはAPIを他社のクライアントに対して制限する一方で、公式クライアントでしか使えない独自機能を実装し、事実上他社を締め出す戦略を進めてきました。その影響で開発をやめたクライアントも多くありました。
ツイッターはツイッターの作ったツイッターアプリだけ使ってもらえればいいんだね... : ギズモード・ジャパン
Twitterクライアント「Twit」、開発終了へ - GIGAZINE
【#モリトーク】第90話:定番Twitterクライアントの危機 - 窓の杜
今後も公式クライアントの寡占が進んでいくことが予想されます。
クライアントの機器別シェア
同じく上位の60位(全体の79.8%)について、機器別のシェアを集計したところ、次のグラフになりました。グラフでは内側が2012年、外側の2015年となります。
「PC」は予想通りシェアを落とし、23.9%から8.7%とマイナス15.2ポイントの大幅減となりました。一方、「携帯機器」は66.4%から61.9%とプラス4.5ポイント微増にとどまりました。大きく伸びたのは「bot」。 8.0%から18.4%のプラス10.4ポイント増加となりました。
この3年でスマホ・タブレットの台頭でネット環境は変化しました。PCでのツイッターの利用がかなり減ったことは予想通りでしたが、その代わりに増えたのが、携帯機器よりもbotという驚くべき結果でした。
「WEB」と「PC/携帯機器」はPCまた携帯機器のどちらか区別がつかないですが、仮にこれらがすべて携帯機器からと仮定しても、携帯機器の合計は72.8%、2012年よりプラス10.9ポイント増加となり、botのプラス10.4ポイント増加と大差がありません。
botのシェアが上がったのは、ツイッターが世に浸透するにつれ、ニュースなどの新規情報よりも豆知識や宣伝といった定期情報の伝達手段としての役割が強まったことがいえるでしょう。
まとめ
以上をまとめると次のようになります。
・公式クライアントが激増し、ツイッター市場の寡占が進んだ。
→ユーザは用途別に複数のクライアントを使い分けている可能性が高い。
3年も経つとツイッターを取り巻く環境も大きく変わるものですね!
次回は世界の言語についてまとめる予定です。
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