2015年 世界のツイッタークライアント(アプリ)の人気シェアランキング! 日本語とは傾向が違って面白い! #Twitter4J
※ツイッター分析シリーズの目次はこちら。
2015年版のツイッター分析(世界編)です。前回の日本語のみの分析に引き続き、今回は全世界のツイッタークライアント(アプリ)の人気シェアランキングです。
<使用データ> →詳細はこちらへ
日時:2015/06/03(水)、06(土)、07(日) 0:00~23:59(日本時間)の
毎時00分、20分、40分台
言語数:64言語(日本語+外国語)
ツイート数:59万9230 ツイート
世界のツイッタークライアントの人気シェアランキング 2015
世界のツイッタークライアントは、すべてで2万843種類ありました。
ツイート数でのランキングは次の表のようになりました(上位60位まで)。ツイート数が多いほどそのツイッタークライアントのシェアが高いと考えられるため、世界のツイッタークライアントの人気ランキングとなります!(※クリックで拡大)
※クリックで拡大
言語はツイッターでよく利用される10大言語、各言語での「シェア」はその言語でのツイート数に占める各ツイッタークライアントのシェアです。
「機器」は次のように判断しました。
・「携帯機器」(スマホ、タブレット、ケータイ)
・「PC」(PCのブラウザからのTwitter.com公式サイト(3位のTwitter Web Client)、またはPC用アプリ)
・「bot」
・「PC/携帯」(PCか携帯機器か区別できなかったもの)
・「WEB」(ニュースサイトなどにあるツイートボタン、ウェブサービスなどTwitter.com公式サイト以外)
・「不明」(判断できなかったもの…^^;)
また「公式」 とは、ツイッタークライアントがツイッター社の公式アプリ・サービスのものです。
順位について
1~3位は公式クライアントが占めました。
日本語では上位ではなかった6位IFTTT、8位Facebook、10位Hootsuite、16位تطبيق قرآنيなどが上位に来ており、世界の嗜好の違いが表れています。
公式クライアントでも日本語では上位でなかった13位Twitter for Windows Phone、18位Twitter for BlackBerry®、23位Twitter for BlackBerryなどが上位であり、世界レベルではスマホの利用が、事実上iPhoneとAndroidのみと言って差し支えない日本とは異なることが分かりました。
シェアについて
1~3位は公式クライアントで合計で61.79%となりました。
ここで各順位でのシェアと累積シェアを次のようにグラフにしてみました。グラフでは左軸が各順位のシェア、右軸が累積シェアを表します。なお累積シェアとは各順位でのそれまでのシェアの合計です。例えば、5位では1~5位のシェアの合計となります。
累積(線グラフ)を見ると、5位までは全世界と日本語で大きな差はないですが、以降は全世界で累積が一気に増えます。つまり全世界で見ると、上位のクライアントが日本語より多くのシェアを占めていることが分かります。ロングテールの傾向は示していますが、日本語よりも新規参入は難しい可能性が示唆されます。
クライアントの公式・非公式別シェア
上位の60位(全体の86.7%)について、クライアントをツイッター社開発のクライアント(公式クライアント)と他社開発のクライアント(非公式クライアント)で集計したところ、次のグラフのようになりました。
(※世界の上位60位での集計のため、日本語のシェアは先の日本語のみの分析とは異なります。)
全世界では公式クライアントが82.3%と大多数を占め、10大言語でもロシア語以外は70%以上を占める寡占状態ということが分かりました。
先の日本語のみの分析のとおり、2012年8月以降、ツイッターはAPIを他社のクライアントに対して制限する一方で、公式クライアントでしか使えない独自機能を実装し、事実上他社を締め出す戦略を取っていますが、その影響が全世界で及んでいることが分かります。
クライアントの機器別シェア
同じく上位の60位(全体の86.7%)について、機器別のシェアを集計したところ、次のグラフになりました。
(※同様の理由で、日本語のシェアは先の日本語のみの分析とは異なります。)
全世界では「携帯機器」からが68.2%と最も多く、次いで「PC」13.4%、「WEB」7.0%と続きます。
10大言語では、「携帯機器」はタイ語で最も高く(84.3%)、ロシア語で最も低いことが分かりました(35.0%)。「PC」は多くの言語で2位でしたが、20%を超えているのはスペイン語、ロシア語、トルコ語のみで、PCから携帯機器への移行が進んでいることが分かりました。また、日本語で2位だった「bot」は世界では4位で、インドネシア語以外では2位に食い込めませんでした。
まとめ
以上をまとめると次のようになります。
・1~3位は公式クライアントが占め、ツイッター市場を寡占している。
・日本語では上位でないクライアントが上位に来ており、世界の嗜好が分かる。
・日本語と同様ロングテールの傾向を示すが、上位が占めるシェアが高く、新規参入は日本よりも難しい可能性がある。
・機器別では、携帯機器が最も多いのはどの言語でも同じ。PCは多くの言語で2位。WEB、botの順位は言語によって異なる。
世界の傾向を日本語と比較しながら見ると面白いですね♪
↓この記事が参考になったら拍手(どなたでも可)、ツイート、いいね、はてブ、いずれかをお願いします。今後のブログ作りに役立てたいので。
- 関連記事
-
- 2015年 ツイッター 世界の言語別・主な国別のリツイート率、リプライ・メンション率、ハッシュタグ・リンク率、つぶやき率 #Twitter4J (2015/07/30)
- 2015年 主な国別のツイッタークライアント(アプリ)の人気シェアランキング! #Twitter4J (2015/07/25)
- 2015年 世界のツイッタークライアント(アプリ)の人気シェアランキング! 日本語とは傾向が違って面白い! #Twitter4J (2015/07/18)
- 2015年 ツイッタークライアント(アプリ)の人気シェアランキング! 公式の寡占進む!botが躍進! #Twitter4J (2015/07/16)
- 2015年 ツイッターの主な国の平日・時間帯別(現地時間に換算)ツイート数の統計 世界各国の生活時間が明らかに #Twitter4J (2015/07/08)